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『The Last of Us PartⅡ(ラストオブアス2)』凄すぎて感想を書かずにいられない 

ゲームの感想を書くのは初めてなのですが、書かずにはいられない!

いろんな意味で凄いゲームでした。ラストオブアス2!

結構不評な感想が多いのですが、私は「楽しくはなかったけど面白かった」と

思いますので、いい面をお話ししたいなと思います。

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ユーザビリティの高さが凄い!

あの衝撃的なストーリーを早く語りたいのですが、まずはこれを言わせてください。

このゲームはユーザビリティの高さが凄い!

ユーザビリティとは、簡単にいうとプレイしやすさの事です。

私はこのゲーム、私1日目16時間、2日目12時間でクリアしたのですが、

まず、私普段こんなにぶっ続けでゲームできないんですよ。

若い時ほど集中力が続かないのもあるんですが、

大抵のゲームは道に迷ったり、敵が強かったりして

「詰まる」ので、詰まったタイミングでやめるか、となるのです。

 

ところが!

 

このラストオブアス2は、「詰まる」ことが無いんです。

まず、戦闘の難しさについては、私はNomal主体で、ボスはあっさりEasyにしてしまったので当然詰まりませんでしたが、

それよりもすごいのが、道中道に迷わない、ということなんです!

日本製ゲームであるあるなのは、画面の隅にミニマップというGPS的な機能がついており、「はいはい道わかりづらいけどミニマップ見ればいいですね」、か、酷い時は「ミニマップみても分かんねーよ!」となるのですが、

ラストオブアスにはミニマップなんていう機能がそもそもございません!

洋ゲーではミニマップは無いにしろ、コンパスが見れたり、マップを見ながら進むゲームなどが多いですが、

ラストオブアスにはコンパスや、マップすらも無いんです!

これフツーに考えたら、機能が無かったら迷いやすいんじゃない?と思いますよね。

しかし、ラストオブアスの開発ノーティドッグは、そういった機能を排除するからこそ、画面内でのさりげないユーザーの誘導が凄いんです。

一つは「限定色による誘導」、もう一つは「光源による誘導」です。

これは詳しくレビューしたいので、別記事にしたいと思います。

ユーザーにストレスを与えない事に非常に気遣いがされているからこそ、

ストーリーに没入できるゲームになるんではないかなと思います。

 

いろんな意味でストーリーが凄い!

セクシャリティーの問題に切り込んでて凄い!

PVの時から一番私が衝撃を受けてたのが、主人公が同性愛者である、

ということです。

というのは私も実はそうなんですが、その私ですら

「え?そんな全世界向けの売れ筋タイトルで際どい設定にしちゃって大丈夫???」

と心配になりました。実際叩かれてるわけですが…

私としては、大好きなエリーちゃんのセクシャリティが自分と同じだという事だけで

なんだかうれしく思いました。

また、皆さんジョエルが死んだことにショックを受けているようですが、

私は今回はジョエルとの旅はないだろうなと思っていたので、

ショックは受けましたがガッカリはしなかったです。

逆に、エリーちゃんが復讐の旅に出る理由は、愛する人=ディーナが殺される

と勝手に思い込んでいたので、

「ああ、オッサンなんだ」と拍子抜けしてしまいました。

(ジョエルファンの皆様ゴメンナサイ)

むしろ衝撃だったのが、ディーナちゃんの妊娠宣言です。

ディーナちゃんはバイセクシャルっぽいので、牛の死体を見て「吐きそう…」

のところで、「あー、こりゃ妊娠かな?」と思いましたが、

同性愛者にとって妊娠を突き付けられるというのは、

別れ話をされるよりもツラいものがあります。

だってなにがどうやったって子供作れませんからね。

ただ、これを異性愛者の男性の方々が見て共感や理解が得られるのか

心配になりましたが、こういう話を入れてるってこと自体が凄いな!と思います。

あと、最後ディーナが男とよりを戻すんだろーと思ってましたが、

そうもならなかったのもビックリしました。

女性同士の家庭を描いてくれてノーティドッグさんには感謝です…!

 

主人公逆転が凄い!

正直、最初はエリーちゃんが同性愛者であることが見たくて始めたんですが、

途中からアビー編の凄さに打ちのめされました。

このアビー編は、皆さんの感想では「いらない」「感情移入できない」との意見がありましたが、私はどんどんと感情移入してしまいました。

序盤は、元々ラスアスの1からエリーちゃんみてますから、もちろん「エリーちゃんカワイイ、エリーちゃん頑張れ!」の、「アビーゴリラ怖いよ!倒してやる!」から始まりました。

アビー編が始まった時は、最初は私も「えー」と思ったのですが、

アビーの三日間をプレイするうちに、

「…あれ?なんか、アビーがかわいく見えてきた?
スカイリムのリディアさんみたいに!ホライゾンのアーロイみたいに!
ゴリが可愛く見えてきたよー!!」

という現象に襲われました。

そして、アビー編後のシアトル三日目の二人のバトルでは、

「両方好きすぎて、□ボタン(攻撃ボタン)押したくない!!見てる!!」となり、

何度もゲームオーバーになりました。

エンディングが気になるのでしぶしぶ押しましたが。

更に、エリーはディーナとの幸せな家庭を捨てて、再び復讐の旅に出ます。

ここからは完全にエリーちゃんドン引き状態で、エリーが殺人鬼にしか見えませんでした。

ここで思い出したのが、ノーティドッグの代表作、アンチャーテッドシリーズです。

このゲーム、私はあまり好きでなく、

ネイトという殺人鬼のゲームだと思っていたのですよね。

(ファンの方ゴメンナサイね)

だって、戦争でもなく、だれかを守るためでもなく、宝物の為に人をゴミのように殺してるんですよ?

エリーをこのような描き方をしたことで、ノーティドッグの本気を見つつも、

もうこういうゲーム出せなくなっちゃうんじゃないかないかと心配になるぐらいです。

そして、自分のトラウマを消すためだけにアビーを殺しに来たエリー。

この戦いでは、もう私はどうやったらアビーを勝たせられるだろうと

意識が逆転していました。

これはノーティドッグさんの意図通りの感情にになっているんだとおもいますが、

大好きなエリーちゃんが嫌いになりかけるって、演出の感情操作が凄いですよね。

逆の感情にまで持っていくって本当に凄いと思います。

ムービーシーンのライティングが凄いんですが、これも長くなるんで別の話で。

そしてラスト。ディーナは家を出て行ってしまい、もぬけの殻。

ああー、もうエリーちゃんにディーナとの暖かい家庭はないんだ…

と悲しくなりましたが、エリーは自ら「行かないで」というディーナの願いを

拒否しています。

ビターではありますが、納得のいく結末ではありました。

エリーとアビーには復讐を忘れた人生を歩んでほしい、と願うばかりです。

 

以上、つたないですが、『The Last of Us PartⅡ(ラストオブアス2)』、

凄すぎて感想を書かずにいられない、でした。

私はプレイ後に他の方の感想を読むのが好きなので、

そのうちの1つとしてこういう感想もあるのか、と読んで頂けたら幸いです。

 

【PS4】The Last of Us Part II 【CEROレーティング「Z」】

【PS4】The Last of Us Part II 【CEROレーティング「Z」】

  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: Video Game