表題のセミナーに参加してきました。
https://cgworld.jp/news/event/1907-plusone-tomiyasu.html
そのまま書き出すと有料セミナーですので、、、印象に残った点を中心のメモと感想です。
グーグル検索禁止? アイデアはどこから来るのか
たとえば、「誰も見たことのない宇宙船」を書く場合、「誰も見たことのない宇宙船」
ってグーグルで検索してないですか?
あたりまえですが、この検索方法では目的の画像は見つけられません^^;
アイデアを出す方法としては、宇宙船のバックボーンを想像したうえで、
それに関するアイデアを連想していく方法が挙げられていました。
たとえば、
赤ちゃん宇宙人を輸送する宇宙船→ゆりかご、コウノトリ、等
しっかりしたビジュアルイメージを作るには、言葉のイメージが大事ですね。
クライアントからはこう見えている! あなたのコンセプトアート
自分の為に楽しく絵を描いちゃいけない、って話ですね。
ビジネスとしてやっている以上、依頼者(クライアント、ユーザー)の為に描かねば、それはコンセプトアートでも何でもありません。
割と学生さんが多かったので、これは、きちっと意識してほしいなというポイントですね。
最近、「描きたい絵しか描きたくないんです!」とか豪語する新人とか増えてきているんで、ここから話さなきゃいけないのか、とげんなりすることが多いです。
私はデザイン科出身なので、学生の頃からユーザーに向けてというのは口酸っぱくいわれてきたのですが、ファイン系の人だと考え方にギャップがあるみたいです。
正しい情報を手に入れよう! 才能やテクニックとの付き合い方
ツイッターでいろんな岩の描き方を見過ぎてなにがいいのかわからなくなっちゃう
→ツイッター見るのをやめるw
ツイッターでうまい絵を見過ぎてもう自分描かなくていいやってなっちゃう
→ツイッター見るのをやめるww
これめちゃくちゃあるあるですよね。特に私は後者が…
テクニックを知りたくて見れば見るほど嫌になっていく変な循環に陥るので、
見ない期間を作る、というのも大事だそうです。
たしかに、最近ツイッターだけでなく書籍とかもすごい量がでてるので、一体何を参考にしたらいいのかわからなくなりますよね。
また、結局自分で見つけたテクニックしか自分の血肉にはならない、というお話もされていました。
教則本はあくまで参考でしかなくて、やっぱりものを見てどう落とし込んでいくかは自分なりの方法を見つけるしかないですね。ただ、悩みがすごく具体的になっていて「ここのやり方がわからない!」ってときは教則本が役に立つ場合もあるかなーなんて思いました。
また、「世にないから自分で作る」とおっしゃってました。
コンセプトアートの話ですが同人誌描くときはこのポリシー大事ですね。
10年かかってやっとわかった...コンセプトアーティストのキャリアの積み方
富安さん曰く、英語を学んで海外のゲーム会社にするのが一番いい、ということでした。うーん、日本の会社に就職しちゃったw
学生さんらしき方が、「日本じゃダメなんですか?」という質問をしていまして、富安さんはベストなのは海外とおっしゃっていましたが、
その通りだと思います。
私の勤めているところだと、コンセプトアートは「予算が潤沢にあるプロジェクト」でしか描けません。
正直、設計図なしにいきなり車の部品作りだしているようなものなので、恐ろしさしかないんですが、上の方のお年寄りからすると、コンセプトアートは直接ゲームに組み込むものではないので、お金をかけるのがもったいないという恐ろしい思考をもっていいるようです。
他の会社はどうなんでしょう…ただ、富安さんがこう言った講演をしばしばしているということは、似たような状況なんじゃないかな、と推察されます。
その他、興味深いトピックが沢山ありましたので、会社には内容をまとめて「コンセプトアート大事だから予算割いてよね!」と言いに行かないといけませんね。
ほんと、外の方の話が聴けるセミナーは貴重な機会なので、また行きたいと思います。
ファンタジーの世界観を描く コンセプトアーティストが創るゲームの舞台、その発想と技法
- 作者: 富安健一郎,上野拡覚,ヤップ・クン・ロン
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The Art of INEI コンセプトアート(ジ・アート・オブ インエイ コンセプトアート)
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