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背景班なら写真集を買え!インプット効率化 書籍紹介2

背景デザインに役立つ写真集はコレ

 今回は、私が背景デザインの実務に一番役立ったと思う写真集を紹介します。

地球生活記―世界ぐるりと家めぐり (写真記シリーズ)

地球生活記―世界ぐるりと家めぐり (写真記シリーズ)

 

 …といいつつ、この本は結構古く手に入りずらそうなので、

何でこの本が役に立つのか?という選び方のポイントを紹介します。

写真集って高いけど買う必要ある?

最近、資料を調べるというとネットで調べることがほとんどですよね。

なので、「写真集とか画集とか、わざわざ買う必要ある?」って方多いと思います。

(特に若い方はネットで調べちゃうから本買わないですよね)

が、買う必要あるんです。

理由1 ググってもでてきにくい資料を買う

理由2 ググるためのキーワード目録として買う

という目的のために資料が必要です。

今回おススメの地球生活記は、この2つの理由を満たしているのでおススメなのです。

買う理由1 ググっても出てきにくい写真資料を買う

デザイン手法については別の回で詳細に述べたいですが、

まず、アイデアを出すためには「インプット」が必要です。

ここで、他社のアートブックもよく見るのですが、そこに影響を受けるよりも、

写真を見た方がいいです。

なぜなら、他社のイイ感じのデザインも、元は実在の建造物や場所を参考にしているからです。

たとえば、とある「ゲームにでてくる大聖堂」を参考にしてしまうと、パクリとなってしまいますが、そのゲームが参考にしている「本物の大聖堂」を参考にするのはパクリにはなりません。

また、この地球生活記がおススメなのは、民家の写真が満載なのです。

たとえば、「大聖堂」といったような世界遺産レベルのものは、割と簡単にググれますが、民家というようなものは、写真があまりない国もあります。

パラパラみているだけでもアイデアがでてくるので、中古などがなければ、似たような本を探してみてください。

買う理由2 ググるためのキーワード目録として買う

例えば、カッコいい城をデザインしなければならない場合、「城 カッコいい」で検索しても、そうそうイメージ通りのものは出てきません。

(INEIの富安さんのお話にもありました)

 あらゆる城のイメージの中から、目的に合った参考リソースを探す場合、

「世界の美しい城」といったような本があるとパラパラっと沢山のイメージを見ることができます。

この時点で『選定の時短』です。

さらにその城の名前から詳細をググる事ができるのです!

『名前調査の時短』でダブルの時短です。

後で詳細資料はググることを考えると、写真の美しさよりも

沢山の場所/建物が網羅的に載っている本が良いでしょう。

 一つの場所に特化したような写真集は、資料としてはイマイチかなと思います。

名景 世界遺産  自然遺産編

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  • 作者: アマナイメージズ,ピーピーエス通信社
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世界の美しいお城

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このポイントを踏まえて、自分に役立ちそうなものを2冊ぐらい買ってみてください! 

旅行の行き先選定にも使えますから、損はしませんよ!

以上、おすすめの写真集の選び方でした。

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実際の所どうなの?同人誌が黒字とか赤字とか、儲かるとか儲からないとか

 

どうも、ルンバです。

今回は同人誌が儲かるとか儲からないの話をしたいなと思います。

私は今年で同人活動がちょうど10年目なのですが、最初の頃は「同人誌 部数」「同人誌 売上」とかでよく検索をかけていました。

これから始める方の参考になればということで、私の同人体験(二次創作中心)を書こうと思います。

いきなり結論 同人誌で儲けられるのか

まず、「儲ける」というと人により創造する金額が違うと思いますが、

ここでは儲けるの定義を
「印刷代を回収して、その後ご飯を食べに行けるぐらいの安定した黒字」
とします。

結論としては「絵が下手でも工夫次第で儲かる!」です。

私が初めて自分の本を印刷して参加した時のイベント売り上げ冊数は、たしか3部でした。

大分…赤字です^^;

しかし、一冊出すごとに1つづつ目標を決めて、それをクリアするように本を出していたら、赤字になる事はほとんど無くなりました。

知恵袋などを見ていると、

「好きでやってるんだから、儲け無しで赤字覚悟でやらなきゃいけない!」

といった意見が多く、初めての方はしり込みしてしまうかなと思います。

でも、せっかく作った本を沢山の人に買ってほしい、というのは、

自然な気持ちだとと思っています。

この記事では、私が考える「どうやったら儲かるか?」の秘訣をご紹介します。

黒字対策その 1 ~部数どうする編~

まず、絵がどうこうの前に、料金設定や部数の話です。

こういう話をイベントですると嫌な顔をされることが多いので、あまり話さないのですが、時折聞かれることもあるので、イヤな方はuターンでお願いします。

1-① 怖いけどオフセットで100部刷れ!

黒字化に一番大切なのは、「印刷料金」といっても過言ではありません。

私はいつもBRO'S様という印刷会社を利用しているので、BRO'S様の料金を例に説明しますね。

https://www.bros-comic.co.jp/

まず、表紙が単色か、カラーかという問題がありますが、ここは思い切ってカラーでいきましょう!

単色の方が料金的には安いですが、カラーでないと沢山の同人誌の中でどうしても見劣りしてしまいます。

また、ページは20ページからすることが可能ですが、32~36ページぐらいにして500円ぐらいの料金設定にした方が、しっかりした本として見られます。

(といいつつ、私も30ページ台に満たない事がしばしば…「理想」が32~36です!)

表紙カラーpp付で、36Pの場合、

50冊 34,800円

100冊 35,900円

といったお値段になります。

ここで注目したいのが、50冊と100冊では量が倍になっているのに、約1000円しか違いません。1000円で50冊プラスは大分お得です。

では35,900円の元を取る方法を考えてみましょう。

一冊500円に設定し50冊売ったとすると、売り上げは25,000円となります。

すると…50冊しか印刷してない場合、完売したとしても赤字になってしまいます。

100部だと、完売時は50,000円になりますから、全部売れれば、黒字にできます!

ちなみに、一般的に同人誌を入れる段ボールには大体200部ぐらい入ります。
100冊だと段ボール半分なので、量的には大したことはないです。

余っても物置に入れておけばいいのです。

よくアンケートなどで部数を決めている方を見ますが、必ずその数売れるともかぎりませんし、現場で見て欲しいと言って下さる方もいます。

ここはアンケートに頼らず切り良く100!というのを私はおススメします。

1-② 忙しいのは言い訳にならない。とにかく早割を狙う!

ということで、100部刷ったて印刷代35,900円の場合ですが、

売り上げを回収する分岐は71冊(500円×71=35,500円)です。

…が実際の所、70冊売るのは初心者にとっては結構大変な事です。

でも大丈夫です!

どこの印刷所でも「早割」というのがあり、BRO'S様は大型イベントは3割も割引してくださいます!これ、結構凄い事だと思います。

35,900円が3割引きされたら、なんと25,130円に…!

3割引き印刷なら、100冊の半分、50冊(500円×50=25,000円)売れば、印刷代がバックできるのです!

大分ハードルが下がりませんか? 

また、私は描くのがとても遅いので、「とにかく早い時期から描く!」

これしかありません。

コミケであれば、3か月前から描き始めます。オンリーイベントはぎりぎりまで申し込めるイベントもありますが、早割を取るためには早めの申し込みが必要です。

1-③ できがよかろうが悪かろうが、とにかく委託する。 

黒字化ラインは50冊に下がりましたが、「1回のイベントで50冊売る」のは、
初心者にはまだハードルが高いかもしれません。

私も売り上げ3冊はのちに述べる原稿編で何とか脱したものの、20~30冊のゾーンは何年もうろうろしていました。

しかし!即売会以外にも委託という方法があります!

コピー本などは受け付けてもらえない場合がありますが、覚悟決めてオフセットで刷ったのです、委託を依頼してみましょう。

委託を断られる場合も実際あります。が、捨てる神あれば拾う神あり!

ショップによって売りたい本傾向が異なりますので、1社がダメでも、別の所で委託を受けてくれることがあります。

私も最初の内は委託断られたこともありましたが、何社かに出すと1社はOKもらえました。

委託してもらえればしめたもので、全国にはニッチなユーザーもいます。

イベントで10冊しか売れなくても、委託したら20冊売れた…なんてこともあります。

また、もし欲しいと思っていただいても、イベントに来れる方ばかりではありませんからね。

そうすると、イベントで20冊、委託で20冊、と考えると、大分ハードルが下がりませんか?

 また、継続して同ジャンルを続ける場合は、余りを次のイベントなどでも売ることができるので、黒字になる可能性がより高まります。これで50冊は見えた!!

黒字対策その 2 ~がんばって宣伝編~

2-① ポスターはA1で作れ!

イベント当日のポスターですが、まずポスターは絶対あった方がいいです。

「そんな大きいポスター恥ずかしい…」と思われる方もいるかもしれませんが、当日ポスターを見て、本を手に取ったと言って下さる方も少なからずいます。

どうせするなら、最大サイズのA1で刷るのがお得です。

また、私は売れ残って次で売ることも考えているので、スペース名は入れずに次もつかえるようにしています。

セコイですか?ええ、セコイですよ~!

長年同人を続けるにはセコさも大事なんです。

もしどうしてもスペース名を入れたい場合は、別の紙に書いて、
弱粘着テープで上からシールのように貼るといいでしょう。

2-② 中身見本を正面に貼る!

中身見本というのは、その名の通り、中身を少し大きい紙に刷りだしたものです。

f:id:mokapurin:20190815174446j:plain

中身見本の図

これは、コンビニで気に入ったページをA4に引き伸ばしコピーし、2枚繋げれば終了ですので、20円でできます!

「手に取ると買わなきゃいけない雰囲気に…」と思う方もいらっしゃると思うので、(そんなことは全くありませんけどね!!)手軽に中身を見てていただけます。

人間マンガがあると読んじゃう性質があるので、これはおススメの宣伝方法です。

2-③ がんばってTwitterで宣伝をつぶやこう

これについては、やっている方が沢山いますので言わずもがなですね。

つぶやくのはタダですので、羞恥心を捨ててがんばってつぶやきましょう。

また、私は最初pixivのみで告知活動を行っていましたが、Twitterの方がフォロワー以外の方の目にも触れやすいので、大分効果が高いです。

Twitterを始めてから、売り上げが倍になりました。

黒字対策その 3 ~原稿作成編~

これで刷る数は決まったとして、1番の問題は本の品質です。

3-① 何時間、何日かけてもいいから表紙をどうにかする

私が初めて漫画を描いたときに思ったのが、品質の高い漫画を描くということはとてつもなく難しい作業です。難しいうえに物量もありますから、もうどうしていいかわかりません。

それにくらべると、表紙は1枚だけですから、物量だけでみると少ないですよね。

まずは、表紙に本を作るうちの8割の力を使う気持ちで、表紙を頑張りましょう。
本文より先に描くぐらいの気持ちです。

また、一日で終わらせずに、次の日に必ず見返しましょう。これ非常に大事です。

そうすると、描いているときに気づかなかったアラが見えるので、頑張って直します。めんどくさくても直します。

そうこうして三日もかければ、神絵師には及ばずとも、怨念のこもった丁寧な表紙にはすることができるはずです。

表紙が良くなると、手に取ってくれる人が増えます。
まずは手に取っていただく事が、本を売るスタートラインです。

3-② 絵の上達よりも、ふきだし、コマ割りをよーく考える

次は中身ですが、絵はそう簡単に上手くなりません。

だれでも確実に簡単に改善できる所、それは「ふき出し」と「コマ割り」です。

ベーシックな上達法は自分が好きなプロの方ページを沢山模写する事ですが、
もっと簡単に、コツを学べる方法があります。

以下の漫々快々シリーズがヒジョーーに参考になりました。

漫々快々―みんなのマンガがもっとよくなる (Comickersテクニックブック)

漫々快々―みんなのマンガがもっとよくなる (Comickersテクニックブック)

 

↓新しい版もでているようです

漫々快々プラス (Comickersテクニックブック)

漫々快々プラス (Comickersテクニックブック)

 

 この本のいい所は、絵がうんぬんではなく、
画面構成やコマ割り、ふきだしの見せ方などを、初心者の実例を交えながら丁寧に解説しているところです。

基礎的な考え方が学べるので、どんなマンガにも応用できますし、
絵描きソフトのTips本や、塗り方などの技法書より全然勉強になると思います。

この本を十分によんだとおもったら、続編の「漫画のスキマ」もおススメですが、
結構難しい話もでてくるので、まずは!上記を先に読むことをおススメします。

是非、自分の描いたものと見比べながら読んでみてくださいね!

3-② 多少絵も練習する

表紙を丁寧に描き、中のコマ割りをしっかり考えて書くようになると、
おそらく2~3冊しか売れない状態は脱出している…かと思います。

そうすると避けて通れないのが絵のうまさです。

同シリーズの「快描教室」を読むと効率的に練習できるかと思います。

※シリーズ的には「快描教室」が先なのですが、私としては絵柄よりもコマワリの方が効果がでやすいので、「漫々快々」→「快描教室」の勉強をおススメします
快描教室―きもちよ?く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!! ComickersMOOK

快描教室―きもちよ?く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!! ComickersMOOK

 

↓こちらも新しい版がでているようです

快描教室プラス(+) (Comickersテクニックブック)

快描教室プラス(+) (Comickersテクニックブック)

 

ここまでくると、神絵師のようなセンスが無くても、50冊の壁は突破できているはずです。後は、継続して研鑽を積んでいくことと、どんどん売り上げを伸ばしていけるでしょう。

まとめ

同人は好きなものを好きなように描くのが一番、といいつつ、
印刷代は決して安くはありません。

黒字化したほうが趣味として続けやすいことは確実です。

今回紹介した「100部刷って必ず早割」「宣伝する」「コマワリの参考書を読む」といった事は、
誰でも出来て即効性のある内容かと思い紹介させていただきました。

赤字で悩んでいる方や、これから始める方に参考になる部分があれば幸いです。

 以上、同人誌で儲かるための方法のご紹介でした。

 

 

 

INEI 富安健一郎氏『世界で戦うトップクリエイターの失敗から学ぶ本気のコンセプトアート論!』メモ

表題のセミナーに参加してきました。

https://cgworld.jp/news/event/1907-plusone-tomiyasu.html

 

そのまま書き出すと有料セミナーですので、、、印象に残った点を中心のメモと感想です。

グーグル検索禁止? アイデアはどこから来るのか

たとえば、「誰も見たことのない宇宙船」を書く場合、「誰も見たことのない宇宙船」

ってグーグルで検索してないですか?

あたりまえですが、この検索方法では目的の画像は見つけられません^^;

イデアを出す方法としては、宇宙船のバックボーンを想像したうえで、

それに関するアイデアを連想していく方法が挙げられていました。

たとえば、

赤ちゃん宇宙人を輸送する宇宙船→ゆりかご、コウノトリ、等

しっかりしたビジュアルイメージを作るには、言葉のイメージが大事ですね。

クライアントからはこう見えている! あなたのコンセプトアート

自分の為に楽しく絵を描いちゃいけない、って話ですね。

ビジネスとしてやっている以上、依頼者(クライアント、ユーザー)の為に描かねば、それはコンセプトアートでも何でもありません。

割と学生さんが多かったので、これは、きちっと意識してほしいなというポイントですね。

最近、「描きたい絵しか描きたくないんです!」とか豪語する新人とか増えてきているんで、ここから話さなきゃいけないのか、とげんなりすることが多いです。

私はデザイン科出身なので、学生の頃からユーザーに向けてというのは口酸っぱくいわれてきたのですが、ファイン系の人だと考え方にギャップがあるみたいです。

正しい情報を手に入れよう! 才能やテクニックとの付き合い方

ツイッターでいろんな岩の描き方を見過ぎてなにがいいのかわからなくなっちゃう

ツイッター見るのをやめるw

ツイッターでうまい絵を見過ぎてもう自分描かなくていいやってなっちゃう

ツイッター見るのをやめるww

これめちゃくちゃあるあるですよね。特に私は後者が…

テクニックを知りたくて見れば見るほど嫌になっていく変な循環に陥るので、

見ない期間を作る、というのも大事だそうです。

たしかに、最近ツイッターだけでなく書籍とかもすごい量がでてるので、一体何を参考にしたらいいのかわからなくなりますよね。

また、結局自分で見つけたテクニックしか自分の血肉にはならない、というお話もされていました。

教則本はあくまで参考でしかなくて、やっぱりものを見てどう落とし込んでいくかは自分なりの方法を見つけるしかないですね。ただ、悩みがすごく具体的になっていて「ここのやり方がわからない!」ってときは教則本が役に立つ場合もあるかなーなんて思いました。

また、「世にないから自分で作る」とおっしゃってました。

コンセプトアートの話ですが同人誌描くときはこのポリシー大事ですね。

10年かかってやっとわかった...コンセプトアーティストのキャリアの積み方

富安さん曰く、英語を学んで海外のゲーム会社にするのが一番いい、ということでした。うーん、日本の会社に就職しちゃったw

学生さんらしき方が、「日本じゃダメなんですか?」という質問をしていまして、富安さんはベストなのは海外とおっしゃっていましたが、

その通りだと思います。

私の勤めているところだと、コンセプトアートは「予算が潤沢にあるプロジェクト」でしか描けません。

正直、設計図なしにいきなり車の部品作りだしているようなものなので、恐ろしさしかないんですが、上の方のお年寄りからすると、コンセプトアートは直接ゲームに組み込むものではないので、お金をかけるのがもったいないという恐ろしい思考をもっていいるようです。

他の会社はどうなんでしょう…ただ、富安さんがこう言った講演をしばしばしているということは、似たような状況なんじゃないかな、と推察されます。

  

その他、興味深いトピックが沢山ありましたので、会社には内容をまとめて「コンセプトアート大事だから予算割いてよね!」と言いに行かないといけませんね。

ほんと、外の方の話が聴けるセミナーは貴重な機会なので、また行きたいと思います。

 

ファンタジーの世界観を描く コンセプトアーティストが創るゲームの舞台、その発想と技法

ファンタジーの世界観を描く コンセプトアーティストが創るゲームの舞台、その発想と技法

 

 

The Art of INEI コンセプトアート(ジ・アート・オブ インエイ コンセプトアート)

The Art of INEI コンセプトアート(ジ・アート・オブ インエイ コンセプトアート)

 

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読むだけでデザインスキルがアップする本 書籍紹介1

お進め本1 誰のためのデザイン 

チームに入ってきたレベル1の新人さんが、読むだけでレベル5になれる、そんな本を4冊ほどご紹介します。

 

まず一冊目はD.A.ノーマンさんの「誰のためのデザイン?」です。

 

これは私が大学生の時に、授業教材として読まされたものなのです。

「堅苦しそうな本だな…」と思うかもしれませんが、これ一冊をしっかり読んで理解したら、大学の1年分の授業の価値がある。

はっきり言い切れます!

 

以下、上が新しい版、下が私の持っている古い版です。

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

 
誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

 
 どんな内容?

タイトルが本の主題そのものなのですが、「デザインというのは誰のためにするのか?」という話です。

誰、というのは「ユーザー」なのですが、「ユーザーに伝わるデザインとは一体どんなもので、具体的にどうやればいいのか」という内容が理論的に書いてあります。

私が一番印象にのこっているキーワードは「アフォーダンス」という言葉です。

例えば、椅子を見て「この形は座れる」と思ったり、UIのボタンを見て「このボタンは押せる」と思うのが「アフォーダンス」です。

「え?あたりまえじゃん?」
と思う方多いと思うのですが、実際デザインをする段になると、ここがすっぽ抜けて、座れなさそうな椅子、開け方のわからないドア、押せなそうなボタン、を作ってしまう人が非常に多いです。

世の中にはデザインのプロが作っているはずなのに、そういった「アフォーダンス」が無いものが結構沢山あります。

新人は特に、「ゲームの世界だから、奇抜でカッコいいものにしなきゃ」「自分のオリジナリティをださなきゃ」という思考に陥り、「アフォーダンス」がすっ飛んだデザインをしがちです。

ゲーム内の都合のいいデザインだからこそ、「アフォーダンス」を意識してユーザーを導く必要があるのです。

座れる椅子、入れる/入れないドア、取れる/取れないアイテム、押せるボタン。

それこそが「デザイン」です。装飾なんて二の次で大丈夫です。

 

背景デザイナーにおススメですが、UIデザイナーにもかなりおススメです。

デザイナーと名のついた職業に就くからには読んでおきたいですね。

おススメだけど一つだけ問題が…

この本はノーマンさんという外国の方が書いておりますので、説明的で少し難しい文書を、翻訳文特有のややクセのある文書で読まなければなりません。

最近はやりの「漫画で読める○○」みたいな教則本にくらべたら、正直読みにくいです!

しかし、この本はデザイナーと名の付く職業における絶対的バイブルです。

自分を「○○デザイナー」と名乗るからには、読んでおきましょう。

特に新人さん、「デザインってどうやればいいの?」という疑問を持っている方は、きっとこの本の中に良い答えが見つけられると思います。 

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なぜブログを書こうと思ったか

どうも、ルンバと申します。

こうやって割とちゃんとブログを書くのは10年ぶりなので、

上手く書けるか、続くか心配ですが、よろしくお願いします。

 

【自己紹介】

タイトルの通りゲーム会社で背景デザイナーで18年ぐらい働いています。

転職もせず、一社でやってます。(いいところがあれば転職もしたいですがw)

現場でチーフ的な事をやっているポジションです。

趣味は同人誌を描くこと、森の中を散歩することです。

 

【どうしてブログを書こうと思ったか】

いろいろあるんですが…

 

1 自分の経験/知識の整理

しばらく前ですが、上司から

「新人教育向けにこれだけ読んどけばもうバッチリ!みたいなマニュアル作れない?」

みたいな相談がありまして。

いやー、それ書けたら、売れるだろwと思いつつ、

特定のツールやタイトルに縛られない汎用的なマニュアルって、

結構書くの難しいよな…と思ったんです。

その場では「うーん」となってこりゃすぐには書けないなとおもったので

整理のためにブログを書いてみたいと思いました。

 

2 外の人とのつながり

どうなんでしょう、珍しいのか珍しくないのかわかりませんが、

私はずーっと一社で仕事をしているので、ほかの会社ってどんな感じなのかな、

というのがいつも気になりながら仕事をしています。

もちろん、CEDECやその他勉強会などで他社の方とお話しする事はありますが。

CEDECで発表するほどじゃないけど、すこーし皆さんのお役に立つような話が

書けるかもしれないし、

おかしな事言ってたらコメントに意見もいただけたら、いいななんて思います。

 

といいつつ、全然関係ない話も書いていくと思いますが、

まずは続けていくのが目標ですね。

よろしくお願いします。